シアトルぐらしのソフトウェアエンジニア

シアトルで暮らすソフトウェアエンジニアが、海外生活についてお届けします。

ワシントン州の免許証取得(日本の免許がある人向け)

アメリカでは日本の国際運転免許証(正式には国外運転免許証)で運転をすることができるので、入国後しばらくは免許を取らずに運転することができます。期間は州によって異なりますが、ワシントン州の場合は住民となって30日以内にワシントン州の免許を取らねばなりません。

日本の免許を持っている場合には、ワシントン州の免許取得の際、実技試験と筆記試験が免除になります。つまり視力検査だけですぐに免許がもらえます

免許証には通常免許(standard)とエンハンスド(EDL)の2種類がありますが、アメリカ市民でない人間が取れるのは通常免許のみです。通常免許では、単体の身分証明書としては2020年10月から国内線の飛行機に使えなくなります。別途パスポート、グリーンカード労働許可証(EAD)などを使うことになります。

免許取得までの手続きは次のとおりです。

領事館で免許証の翻訳をもらう

シアトルにある総領事館で、免許証の翻訳を作成してもらいます。正式な名前は「自動車運転免許証抜粋証明」です。発行には19ドルの手数料(2019年1月現在)がかかり、現金で払う必要があります。

申請には特別なアポイントメントは必要なく、直接領事館に出向いて手続きを行うと、1,2日で完成したという電話があります。休館日アメリカの休日と日本の休日を足して割ったような感じなので、事前に確認してから出かけましょう。昼休みもありますので開館時間にも注意です。

なお当然ですが日本の領事館なので日本語が通じます。

www.seattle.us.emb-japan.go.jp

住所を証明できる書類を入手する

ワシントン州の免許には、ワシントン州に居住しているという証明が必要です。すべての一覧はDOL(免許オフィス)のページから確認できますが、日本から仕事で行く人が使えそうなものは次のようなものでしょう。

  • USPSの住所変更確認通知
  • 公共料金の請求書(ガス、電気、上下水道、固定電話、テレビ、インターネット)
  • 州や連邦政府からの郵便(2ヶ月以内のもの。SSNの確認が来てればそれが使えます)
  • 雇用主の名前、電話番号、住所が書かれた給与明細(2ヶ月以内のもの)
  • 社宅や寮などから発行された入居証明書

私はインターネットの請求書を使いました。なお、配偶者の名前が無かったので、結婚証明書(または戸籍謄本の翻訳)も要求されました。

その他必要書類と費用

日本の免許証の原本、パスポート、ビザ、そしてI-94のコピーを持っていきましょう。費用は免許証の種類によって異なりますがおおよそ$90ぐらいです。支払いには現金、小切手、デビットカード、クレジットカードが使えます。現金と小切手には手数料がかかりませんが、デビットカードとクレジットカードには手数料がかかります。

写真は現地での撮影ですので不要です。

インターネットでの事前申し込み

インターネットで事前に必要事項を入力しておくと、当日の手続きがスムーズになります。これをしてないと、当日の窓口で口頭で内容を答えることになります。

www.dol.wa.gov

必要事項には、住所氏名年齢性別などの個人情報のほか、身長体重目の色などの見た目の情報があります。事前にメートル法からフィートインチ、ポンドに変換しておきましょう。当日別に体重計に乗るわけではなかったので、そんなに神経質にならなくても良いと思います。SSNを持っている人はここで入力しますが、SSNは無くても免許証は取得できます。当日持っていく必要書類も選ぶよう指示がありますので、画面のとおりに選択します。

当日の流れ

シアトルにはDOLは2箇所ありますが、ダウンタウンが一番便利だと思います。入り口が少しわかりづらいですが、Spring St沿いに看板と入り口があります。

goo.gl

訪問時間ですが、午前8時半開館後すぐに行くのがおすすめです。ひどいと入り口の外まで列があって、数時間待ちます。待ち時間はWebでリアルタイムに確認できます。空いていると30分程度です。

入ったらまず引換券を取ります。そして、呼ばれたら7番8番の窓口で書類の確認と写真撮影があります。通常は画面に呼ばれている番号が表示され、その通りに行けば大丈夫ですが、窓口の進み具合によっては「140番から150番の人は並んで!」というふうな感じで一度に呼び出されます。その場合は指示通り一列に並びましょう。

その後1番から6番の窓口で呼ばれますので、書類を提出します。ここで個人情報の確認が行われ、視力検査をします。視力検査は日本とは異なり、アルファベットの文字を読み上げる方式です。「上から何列目」というふうに指示されますので、一列に並んでいる文字を順番に読みましょう。その後左右の目が見えているかランプが点滅して確認されますので、 left または right というふうに点滅してる方向を答えます。

次に画面で作成される免許の内容確認があります。個人情報が正しいか、取得する免許の種類があっているか確認しましょう。普通免許だけの人は大丈夫ですが、二輪の免許を日本で持っていて、ワシントン州の免許に移したい人は必ず二輪免許も付けてもらうようにしましょう。二輪免許は 2-wheel endorsement と言います。私は最初は抜けていたので、その場で指摘して付けてもらいました。

内容に間違いがなければ署名します。この署名は免許証に転写されます。その後手数料を支払いし、仮免許を受け取ります。問題がなければ実際の免許カードが1週間から10日程度で届きます。届いたら内容に間違いがないか確認して終了です。