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アメリカ就労ビザ L-1 の手続き(面接編)

当然ながら私は法律の専門家ではなく、ここに書いてあることは単なる体験記であり、法的なアドバイスを構成するものではありません。個々の事例や確実な情報は一次情報源および移民弁護士などの専門家を参照願います。

必要書類の準備に関しては準備編を参照してください。

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面接当日に必要な書類

私が用意した書類は次のとおりです。書類はクリアファイルに入れておきます。一つにまとめて持っていたところ、配偶者ビザ申請用のDS-160と結婚証明書は別ファイルに入れるよう大使館受付で指示があったので、最初から分けておくと良いでしょう。

  • 面接予約の確認ページ
  • 現在有効なパスポート
  • 過去10年間に発行されたパスポート
  • DS-160の確認ページの印刷を本人と配偶者各1枚
  • 5cm x 5cm の証明写真を本人と配偶者各1枚、DS-160のプリントにゼムクリップで止める
  • 移民弁護士から送ってもらった書類一式
  • 大学、大学院の成績証明書と卒業証明書(英文)。移民弁護士の指示です。
  • アメリカ法人からのオファーレター。念のため。
  • 結婚証明書(配偶者ビザ用)

書類ではありませんが、後ほど説明する追加費用を現地で払うためクレジットカードまたは現金が必要です。

詳しくは大使館のページを参照しましょう。レターパックが必要と書いてあるWebサイトがありますが、2018年11月現在では東京の大使館では不要でした。大使館のページにも記載はありません。

jp.usembassy.gov

当日の持ち物

当日は電子機器など持ち込めないので、必要最低限の荷物で出かけましょう。スマホは持込可能でしたし、館内にWi-Fiがありました。

私はカンファレンスでもらったトートバッグに申請書類一式、財布、暇つぶし用の本、携帯、家の鍵、PASMOを持って出かけました。

鞄のサイズが25cm四方までという規定がありますが、申請書類を印刷するであろうA4サイズは210×297mm、レターサイズは215.9mm×279.4mmです。

当日の流れ

当日の流れもゆるキャラ豆夢がわかりやすく解説してくれています。

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面接は9時の予約だったので8時40分ごろに大使館前に着きました。警察の検問を受け、入り口でセキュリティ検査を受けて中に進みます。敷地内に入ると列があったので並びました。階段の上まで並んでいましたが30分以内に中に入れたと思います。

建物の入口で書類を確認してもらい、受付番号の札をもらいます。そしてもう一度セキュリティ検査を受け、手続きを行う部屋に進みます。

部屋に入ったら、まず1番の窓口で書類一式を提出します。ここでビザの種類の確認など細かいチェックが行われ、次の流れが説明されます。私の場合はブランケットL-1ビザだったので、500ドルの詐欺防止費用の支払いが必要だから呼ばれたらまた1番窓口に来てほしいと言われました。

30分ほど待っていると、1番窓口で番号を呼ばれました。提出待ちの列に横入りして窓口に行き、詐欺防止費用支払いの紙をもらいます。そうしたら反対側にある会計窓口でその書類を提出し、支払いを行います。私はクレジットカードで支払いました。2枚のレシートが発行されますが、一度両方を1番窓口に提出します。再び書類提出待ちの列の先頭に割り込んで提出しました。

さらに5分ほど待つと3番窓口で番号を呼ばれたので、指紋を登録しました。指紋の登録が終わったら右手にある青いテープが張ってある待機列で面接を待つように言われます。待機列には誰もいなかったので、すぐに面接の窓口に進むことになりました。

面接の内容

私の面接は英語で行われました。長さは5分弱だったと思います。配偶者への質問はありませんでした。

Q: 横にいるのは配偶者ですか?

A: はい。

Q: 仕事はなんですか?

A: (役職名と会社名を答えました。)

Q: 何人かそこで働いている友人がいます。ところでニュース見ましたか?

A: なんのニュースですか?

Q: (会社についての話題のニュースについて聞かれる。また、特定のイベントに参加したか聞かれる。)

A: (自分の状況について答える。)

Q: 管理職になってどれぐらいですか?

A: 1年半程度です。2017年8月から今の役職です。

Q: 仕事内容を詳しく教えてください。

A: (仕事内容を20 wordsぐらいでかいつまんで伝えました。)

内容は以上で、「問題は無いので、ビザを発給します。1週間程度で手元に郵送されます。」と伝えられました。移民弁護士には「記入されたI-129Sをその場で受け取れるか確認してください」と言われていたので、「I-129Sは受け取れますか?それともビザと一緒に郵送されますか?」と確認したところ、ビザと一緒に郵送されてくるとのことでした。

会計のときにもらった詐欺防止費用のレシートを一部返却されました。その他に書類は受け取っていません。不安になりますよね。

面接結果の確認

面接結果は CEAC にDS-160の確認番号を入れると確認できます。

12月13日(木)に面接を受けた直後は "Application Received" の状態でした。その日の夜には "Administration Processing" に変わりました。

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Administration Processing

「数週間かかる可能性があります」と書かれていますが、ビザは許可されているので最終段落の「2営業日以内に発給」の方が適用されるのでしょう。もし書類不備やビザが保留になる場合には、別途指示があり数週間の時間がかかるようです。

14日(金)の午後は大使館のビザ課が休業日でしたので変化はなく、月曜日の午後に"issued"に変化していました。

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Issued

 パスポート返送状況

パスポートが返送されているかどうかは、面接の予約を取ったポータルサイトで確認できます。

「パスポートは発送のため、大使館・領事館から持ち出され、発送手続き中です」と表示されればその日にパスポートが発送される場合が多いようです。私の場合はIssuedにステータスが変化した翌日の夕方4時半ごろに変わっていました。

翌日の朝にレターパックの追跡番号を記載したe-mailが届いていました。

 パスポートと申請書類が到着

「発送のため持ち出され」と表示が変わった翌日に、レターパックで届きました。配偶者のものとは別のレターパックで、同時に2通届きました。中身は下記のとおりです。

  • 申請書類のほとんど。写真も付いたままでした。
  • オレンジ色の公用封筒。中にはendorseされたI-129Sが2部入っています。
  • ビザのステッカーが貼られたパスポート。

入国審査にはこのパスポートと、オレンジ色の封筒に入ったもの一式と、場合によっては結婚証明書が必要です。配偶者が同時に入国する場合にはこれでOKですが、あとから入国する場合にはI-129Sのコピー(原本は先に入国しているL-1ホルダーが持っているので)と、I-94のコピーも必要です。

まとめ

面接の内容はいくつか意外なものもありましたが、きちんと自分がビザの発給をうけるにふさわしいということを伝えられれば大丈夫のようです。管理職ビザの場合は、しっかり会社の重要な仕事を管理しているというアピールですね。

ビザの貼ったパスポートが届くまではずっと不安でしたが、届いてホッとしました。予告どおり1週間だったので、スムーズに行きました。あとは入国審査です。